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ドッグフェスの目的や企画例、事例をご紹介

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更新日:2025年11月18日

近年、ペット関連のイベントが増えています。なかでも多いのが、ドッグフェス(犬関連のフェス型イベント)です。愛犬が思いっきり走り回れるドッグランが設けられたり、グッズ・フードの販売や、写真撮影会、しつけ教室などのワークショップが行われたりするドッグフェスもあります。

本記事では、ドッグフェスの目的や、ドッグフェスが増えている理由、ドッグフェスの企画例、ドッグフェスを企画する際のポイントと、ドッグフェスの事例を紹介します

ドッグフェスの目的

ドッグフェスを開催する主な目的としては、「集客」と「地域活性化」の2つが挙げられるでしょう。それぞれについて、詳しく解説します。

集客

商業施設の敷地内、または隣接する公園などでドッグフェスを開催することで、商業施設の集客アップにつながります。ドッグフェス目的で、遠方からわざわざ足を運んでくれる人もいるかもしれません。また、ドッグフェスは屋外で開催されるものが多いので、「何かおもしろそうなことをやっているな。ちょっと寄ってみよう!」と、たまたま近くを通りかかった人が立ち寄ってくれるケースもあります。このようなイベントは、商業施設の存在や魅力を多くの人に知ってもらい、足を運んでもらえるきっかけになるのです。

また、ドッグフェス目的で来てくれた人が商業施設内の店舗を利用してくれれば、売上もアップするでしょう。「こんな素敵なお店があったなんて知らなかった、今度また来てみよう」と、ドッグフェスをきっかけに新たなファンを獲得できる可能性もあります

地域活性化

ドッグフェス開催により地域に訪れてくれる人が増えれば、会場周辺の店舗や施設の利用者も増え、売上がアップするなど経済効果が生まれる可能性もあります

また、ドッグフェスは愛犬同士の交流だけでなく、飼い主様同士の交流も生まれやすいイベントです。「犬が好き」「愛犬が同じ犬種」など共通点があると、自然に会話が生まれやすくなります。定期的にこのようなイベントを開催することで、交流の輪を広げたり、地域の人々のつながりを強くしたりする効果も期待できるでしょう

さらに、定期的にドッグフェスを開催することで、地域として「愛犬と暮らしやすい街」というイメージをアピールできます。住民の転出を防ぎ、移住の促進につなげることもできるかもしれません。

ドッグフェスが増えている理由

 

冒頭でもお伝えしたとおり、最近はペット関連のイベントが増えています。そのなかでも特に多いのが、ドッグフェスです。なぜ、ドッグフェスが増えているのでしょうか。

日本の家庭で飼育されているペットの種類で、最も多いのが犬です。次いで猫ですが、猫は完全室内飼育が推奨されていますので、犬のように一緒にお散歩をしたり、お出かけをしたりするという飼い主様は少ないでしょう。そのため、あまり猫と一緒に楽しめるイベントというものはありません。ペット関連のイベントのなかでもドッグフェスが多いのは、そのためではないでしょうか。

また、一緒に暮らす動物も「ペット」ではなく「家族」と考える飼い主様が増えています。愛犬に対する意識の高まりから、「愛犬と一緒にもっと多くの時間を楽しみたい」というニーズが高まっています。このような世のなかの意識やニーズの変化も、ドッグフェスが増えている理由ではないかと考えられます。最近は、愛犬と一緒に楽しめるイベントだけでなく、ペットツーリズム(ペットと一緒に楽しむ旅行)の需要も高まっているようです。

ドッグフェスの企画例

では、ドッグフェスではどのようなことが行われるのでしょうか。企画の例をいくつか挙げてみます。

  • ドッグラン
  • グッズ・フードの販売
  • ワークショップ
  • 写真撮影会
  • オフ会
  • ゲーム・アクティビティ
  • 保護犬の譲渡会
  • トークショー

1つずつ、詳しく見ていきましょう。

ドッグラン

ドッグランとは、愛犬を自由に走り回らせることができる施設のことをいいます。柵などで囲われており、エリア内はノーリードOKの場合が多いです。愛犬は広々とした空間を自由に走り回り、思いっきり遊ぶことができるため、日頃の運動不足やストレス解消に効果的です。ほかの犬とも交流でき、愛犬を見守るなかで飼い主様同士の交流も生まれやすくなります

イベントなどで一時的にドッグランを作りたいときは、空気で膨らませるエアー式のドッグランをレンタルするという方法もあります。ケガやトラブルを防ぐために、きちんと利用時のルールを決めて参加者にも周知しておきましょう。

グッズ・フードの販売

ドッグフェスでは、愛犬用のグッズやフード、おやつなどの販売ブースが設けられることもあります。愛犬用のグッズとは、たとえば犬のおもちゃや、首輪、ネームプレート、洋服、帽子などです。

愛犬用のグッズやフードだけでなく、飼い主様が楽しめるお店を出すイベントもあります。たとえば、おいしい食べ物や飲み物、犬がデザインされた小物のお店などです。こうしたお店を出せば、犬を飼っていない人も一緒に楽しめるイベントにできます。より多くの人に、イベントに足を運んでもらいやすくなるでしょう。

また、地域のお店などに出店してもらえれば、イベントに来てくれた人に地域の魅力をアピールできます。その結果として、地域活性化にもつながるでしょう。

ワークショップ

ワークショップとは、何かを体験しながら学ぶ場のことをいいます。ドッグフェスでは、以下のようなワークショップが行われることがあります。

【ワークショップの例】

  • 犬のしつけ方ケアを学ぶ教室
  • フードおやつの手作り講座
  • ペットマッサージ など

飼い主様が「体験してみたい」「学んでみたい」と思ってくれるようなワークショップを考えてみてください。

写真撮影会

愛犬の写真撮影会が行われるドッグフェスもあります。かわいらしいフォトブースを用意する、季節に合わせたコスチュームを用意するなど、いつもとは違う愛犬の姿を撮れる企画を用意すると喜ばれます。また、プロのカメラマンに愛犬を撮影してもらえるイベントもあります

そのイベントでしか撮れない写真は、きっと飼い主様にとって大切な宝物になるでしょう。

オフ会

オフ会とは、インターネット上で知り合った人たちが直接会って交流を深める場のことをいいます。ドッグフェスでは、飼い主様同士の交流を促すオフ会が開催されることもあります

「犬を飼っている」こと以外にも共通点があると話も盛り上がりますので、カテゴリー分けをしたうえで実施するとよいでしょう。「柴犬」「トイプードル」など犬種で分けることが多いですが、ほかにも大きさで分ける(大型犬・中型犬・小型犬)、毛色で分ける、出身国で分けるなどの方法も考えられます。

飼い主様同士の交流を促すオフ会のほかに、SNSで人気のわんちゃんに会えるオフ会を開催するケースもあります

ゲーム・アクティビティ

ドッグフェスのなかで、愛犬と飼い主様が一緒に楽しめるゲームやアクティビティを実施すると、イベントがより盛り上がるでしょう。たとえば、フリスビーや障害物競走、愛犬が何秒待てるかを競う“「待て」チャレンジ”などが考えられます。優勝した愛犬・飼い主様には、何か賞品を贈呈できるとよいでしょう。

また、自然豊かな場所を会場とするなら、ウォーキングやトレッキングなどのアクティビティが実施できる場合もあります

保護犬の譲渡会

保護犬とは、さまざまな理由で動物愛護センターや動物保護団体に保護された犬のことです。たとえば、野犬や、飼育放棄、ブリーダー崩壊などにより、保護された犬たちのことをいいます。

最近は、ペットショップやブリーダーから犬を購入するのではなく、「家族に迎えるなら保護犬を」と考える人も増えてきています。これから犬を家族に迎えたいと考えている人に向けて、保護犬の新しい飼い主様を探すための譲渡会を、ドッグフェスのなかで開催するケースもあります。

譲渡会といっても、その場で譲渡するわけではありません。まずは里親を希望される方が譲渡の条件を満たしているかを確認し、トライアル期間を経て正式譲渡となるのが一般的です。保護犬を幸せにつないであげられるように、あわせて犬との暮らしに必要な知識、正しい飼い方やしつけ方を学ぶプログラムも用意できるとよいでしょう。

トークショー

愛犬を守り、一緒に楽しく暮らしていくために必要な知識を学ぶトークショーやセミナーなどを、ドッグフェスのなかで開催するケースもあります

【テーマの例】

  • 犬の正しい飼い方
  • ペットと防災
  • マイクロチップの必要性 など

著名人をゲストに招いてトークショーを行ってもらうと、参加者も集まりやすくなるでしょう。

ドッグフェスを企画する際のポイント

ドッグフェスを成功させるために、企画をする際は以下のポイントを押さえておきましょう。

開催時期をよく検討する

せっかくドッグフェスを開催しても、あまり人が集まらなければイベントとして盛り上がりません。開催するなら、人が集まりやすい時期がおすすめです。平日は仕事の人が多いですし、学生は学校に行かなければなりません。そのため、開催するなら平日よりも土曜日日曜日祝日がよいでしょう。3連休や、ゴールデンウィーク、シルバーウィークなどに開催すると、遠方の人も参加しやすくなります。

また、動物愛護週間(毎年9月20日~26日)も、ペットや動物関連のイベントが多くなる時期です。世のなかの関心も集めやすいため、おすすめの時期といえます。

それから、日本の夏の気温が昔に比べて高くなってきているので、場所や地域にもよりますが、屋外のイベントなら真夏は避けたほうがよいでしょう。

しっかりとルールを決める

ドッグフェスには多くの愛犬と飼い主様が、またイベントによっては犬を飼っていない人も多く集まります。ケガやトラブルにつながらないように、きちんとルールを決めておく必要があります

具体的には、以下のようなルールを設けることをおすすめします。

  • 以下に該当する愛犬と飼い主様は、入場できないことにする。
    狂犬病ワクチンを接種していない / 咬み癖、吠え癖がある / ほかの人や犬に攻撃的
  • ドッグラン以外の場所では必ず愛犬にリードを装着し、なるべく短く持ってもらう。
  • 愛犬のトイレは必ず会場内の指定の場所を利用し、飼い主様で責任を持って処理してもらうようにする。

商業施設などでドッグフェスを実施する場合は、ほかのお客様の迷惑にならないように、愛犬が入れるエリアをしっかり決めておくことも大切です。決めたルールはイベントのホームページやチラシなどに掲載し、参加者にも周知しておきましょう。

ドッグフェスの事例

 

最後に、ドッグフェスの事例を5つ紹介します。

泉南ドッグフェスタ 〜わんちゃん運動会〜

2025年6月8日、大和リース株式会社の主催で「泉南ドッグフェスタ 〜わんちゃん運動会〜」が開催されました。会場は、大阪府泉南市にあるレクリエーション施設、「SENNAN LONG PARK(泉南りんくう公園)」です。

【当日の内容】

  • お悩み相談マイクロチップ検査……ドッグトレーナーや獣医師に愛犬のお悩みを相談したり、マイクロチップ番号を確認したりできるブースを用意しました。
  • フォトブース……愛犬のかわいい写真を撮影できるボードや装飾を設置しました。
  • マルシェ……フードやグッズなど、幅広いお店に出店いただきました。
  • 障害物レース……小型犬・中型犬・大型犬に分けて障害物レースを実施しました。

当日は約1,000人もの方にご来場いただき、大盛り上がりの一日となりました。

参考:【開催事例】1,000名以上が来場!泉南りんくう公園様「ペットイベント」 | IKUSA.JP

Porsche Center Takanawa presents Wan!der FES

2025年9月7日、東京都港区にあるポルシェセンター高輪で「Porsche Center Takanawa presents Wan!der FES」が開催されました国内のポルシェショールームで愛犬と楽しめるフェス型イベントが開催されるのは、これが初めてです。

当日は、スペシャルゲストとして人気番組「バチェラー3」に出演した友永真也さん・岩間恵さんご夫妻と、愛犬のクレアちゃんを招待。ポルシェオーナーでもあるお二人によるスペシャルトークショーが行われました。さらに、犬に関するクイズ大会、ノーズワーク(ドッグスポーツ)、ドッグハットやパプチーノ作り体験、愛犬フォト講座、マルシェなど、愛犬と一緒に楽しめる多彩なプログラムが用意されました。

参考:国内ポルシェディーラー初の愛犬と楽しむフェス型イベント「Wan!der FES」を店舗にて開催 | 株式会社イー・ビー・アイ・マーケティングのプレスリリース

PEAK ONE

2025年9月6日、7日の2日間にわたって、ペットフォトイベント「PEAK ONE」が開催されました。会場は、東京都渋谷区にあるハウススタジオ「スタジオピーク北参道駅前」です。

このイベントでは、プロのカメラマンによる愛犬の撮影会が行われたほか、グッズやおやつの販売コーナー、飼い主様自身がカメラマンになれるフォトブースなども用意されました。また、「スタジオピーク北参道駅前」には、100m2を超える広々とした庭付きのドッグランもあります。楽しそうに走り回る愛犬を見守るなかで、飼い主様同士の交流も生まれました。

「スタジオピーク北参道駅前」では、今後も月1回のペースでドッグイベントの開催を予定しているそうです。

参考:100㎡超のドッグランとプロ撮影で“うちの子の物語”を残す — PEAK ONE第3回は10月開催 | 株式会社クライマーズのプレスリリース

ハウスクラフト Presents DOG Marche

「ハウスクラフト Presents DOG Marche」は、株式会社中京テレビクリエイションの主催で2025年10月25日、26日の2日間にわたって開催された、屋内型のドッグマルシェです。三重県津市にある「メッセウイングNHW 展示ホール」を会場に開催されました。

10月といえば、ハロウィンです。このイベントでは、愛犬のハロウィン仮装パーティーが開催されました。そのほかにも、愛犬のファッションショーや、SNSで人気のわんちゃんとのオフ会抽選会など、多彩な企画が用意されました。また、人気のフードフェス「OUL FOOD JAM」も同時開催という形で行われ、屋外エリアにはたくさんのキッチンカーが集まりました。

さまざまな企画を通じて、愛犬同士、飼い主様同士で交流を楽しみました。

参考:DOG MARCHE 屋内型ドッグマルシェ 2025

どうぶつ愛護フェスティバル

「愛犬と楽しむ」ためのイベントだけでなく、正しい犬の飼い方や防災知識、命の大切さなどを学ぶイベントも各地で開催されています。

「どうぶつ愛護フェスティバル」は、動物愛護週間中央行事実行委員会が。毎年動物愛護週間(9月20日~26日)にあわせて開催しているイベントです。2025年は「人もどうぶつも守る防災術」をテーマとし、屋内行事と屋外行事が2日に分けて開催されます。

まず屋内行事は、9月23日に東京国立博物館・平成館1階大講堂で行われ、動物愛護表彰式とペットの防災を学ぶシンポジウムを実施しました。屋外行事は、11月15日に上野恩賜公園にて、犬のしつけ方教室パネル展示コーナーなどが予定されています。

参考:動物愛護週間中央行事 どうぶつ愛護フェスティバル

まとめ

愛犬も、大切な家族の一員です。一緒に多くの時間を過ごしたい、楽しみたいというニーズが高まっており、ペット関連のイベントも増えています。ドッグフェスを開催することで、集客アップや地域活性化といった効果も期待できます。お店や地域を盛り上げるために、開催を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
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イベントプロデュース編集部

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