更新日:2025年5月20日
目的に応じて適切な企画を立てることで、イベント効果を高めることができます。企画アイデアを参考にして、イベントの内容を決めていくとよいでしょう。
本記事では、「企業イベント」「地域イベント」のイベント企画例30選を紹介します。
ここからは、企業イベントの企画例20選を紹介します。
「謎パ」は、全員一体型の謎解きアクティビティです。全員協力が必須となる設計となっており、共通の目標達成に向けて取り組むため、チームビルディング効果が高いことが特徴です。ジグソーメソッドの要素があり、各参加者に謎の一端が振り分けられ、コミュニケーションを取って謎を組み上げていくことが求められます。そのため、自然と交流が促され、部署や拠点の垣根を越えた企業イベントに最適です。
「防災フェス」は、防災に関連する運動会、ワークショップ、講演会など合わせて実施できるアクティビティです。企業イベントの場合は、社員の家族も参加するファミリーデーとして、運動会や子ども向けのワークショップを合わせて実施する形がおすすめです。体験型のアクティビティを通じて防災について学び、関心を高めることで、その後の防災活動につなげていくことができます。
「チャンバラ合戦」は、スポンジの刀を使って敵軍の命(カラーボール)を落とし合う合戦アクティビティです。勝利するためには戦略を立ててチームで協力することが重要で、チームビルディング効果が高いため社内レクリエーションや社員旅行などの社内イベントで人気があります。十分なスペースがあれば室内でも実施可能で、ホテルの宴会場や体育館などでも実施可能です。
「戦国運動会」は、戦国時代の世界観を取り入れた種目を楽しめる運動会プログラムです。また、運営スタッフが武将や忍者の衣装を着てMCや運営サポートを行うことで、非日常的な体験を演出します。誰もが体験したことのない種目を行うことで参加者の没入感を高め、主体的に取り組むことを促せます。
「コンセンサスゲーム」は、危機的な状況を想定して、取るべき行動を考えてものの優先順位を決めるアクティビティです。チームで話し合って合意形成を得る必要があり、その重要性や方法について体験を通じて学ぶことができます。また、自分で考えた答えよりも、チームで話し合って導き出した解答のほうが正解に近づくことが特徴で、学んだことを企業の会議などで活用できます。
「職場見学ツアー」は、社員の子どもを対象とした職場見学です。親が働いている職場や同僚を見ることで理解が深まると同時に、社会勉強にもなることが特徴です。また、保護者として社員のパートナーにも参加してもらうことで、家族から理解を得ることにもつながります。職場見学ツアーを実施する際は、社員が働いている姿を見てもらうことに加えて、謎解き、クイズゲーム、クラフトなどの子ども向けのアクティビティも取り入れることがおすすめです。
「社内横断ビンゴ大会」は、部署や支店の垣根を越えて、横断的な形で行われるビンゴ大会です。ビンゴ大会はオンラインでも実施することができるため、他拠点の社員と一緒にビンゴを楽しむことができます。部署や支店の対抗形式にすることで、チームビルディング効果を高めることも可能です。
「経営陣・若手社員座談会」は、社長や役員などの経営陣と若手社員が座談会形式で話す企画です。座談会の様子をライブ配信や編集した動画で他の社員に共有することもできます。経営陣と若手社員が意見交換をすることで縦型の組織体制を緩和したり、風通しの良い社内風土を醸成させたりする効果が期待できます。
「おすすめ本の交換会」は、社員がおすすめの本を持ち寄り、紹介し合ったり交換したりする企画です。自然に対話ができるためコミュニケーション促進の効果があるとともに、社員自身が関心のない本にも触れることができて刺激を受けられることも特徴です。
「社内報コンテスト」は、社内報の出来栄えを評価するコンテスト形式の企画です。どのようなテーマの社内報にするか、社内のどの部署・どの社員に焦点を当てるか、どのように紹介するか、どのようにまとめるかなどの要素があり、社員が真剣に取り組む必要があります。また、各々の社員が自社について真剣に考えることで、帰属意識が高まったり、社員同士の相互理解が深まったりすることも特徴です。社員による投票形式にすると納得感があるのでおすすめです。
「ウォークラリー」は、地図を基にしてハイキングを行う企画です。ゴールが明確にあり、同じチームの社員と会話をしてコミュニケーションを促進させながら、適度な運動にもなります。社員が運動に対する関心を持つことで健康増進の効果が期待できるとともに、社員同士の関係構築やチームビルディングにもつながります。また、ウォークラリーはゴールまでの早さを競うのではなく、与えられた課題に取り組んで得られるポイントで勝敗がつくため、楽しく取り組みやすいことも特徴です。
「社内フリーマーケット」は、社員同士で不要になった物品を出品し、交換・販売する企画です。オフィスの一角を開放し、参加者や出品物を募集します。部署間の垣根を越えた交流が生まれるとともに、ものを大切にするサステナビリティに関する意識の醸成にもつながります。
「社長からのサプライズ感謝状贈呈式」は、普段は表に出ない貢献をしている社員に対して、社長から感謝状を贈る企画です。たとえば、「顧客からの感謝のメッセージが多い」、「いつも社内をきれいに掃除している」など、売上や受注数などの定量では評価されにくいことに関して、社員を表彰します。社内表彰のように優秀な成績をおさめた社員を表彰する形ではないため、社員全員またはすべての部署のように、社内の全員が社長からの感謝状に関われるようにすることがポイントです。
「表彰式インタビュー」は、年度末やプロジェクト終了時などに行われる表彰式をインタビュー形式で行う企画です。表彰された社員がどのように取り組んだのか、どのようなことを考えていたのかなどを他の社員が知ることができるため、モチベーション向上が期待できます。
「事業部対抗スポーツ大会」は、事業部ごとにチームを組んで行うスポーツ大会です。スポーツとしてはサッカーやテニス、卓球などのメジャーなスポーツの他に、キンボールスポーツやドッヂビーなどのニュースポーツなども挙げられます。ニュースポーツは20世紀後半に生まれたスポーツの総称で、競技性よりも楽しく取り組むことが重視された設計になっていることが特徴です。スポーツの経験や運動能力が勝敗に大きく影響しないように、ニュースポーツを活用することがおすすめです。また、雨天時の影響がないようにするために、室内で実施できるスポーツを選ぶことも大切です。
「空想企画会議」は、「10年後の新商品」、「社内通貨が導入されたら」のように、未来の会社を想像して行われるブレインストーミング企画です。ブレインストーミングはアイデアを網羅的に出すためのフレームワークです。チームごとに「こういう会社になっていたら素敵だと思う姿」についてアイデア出しを行い、最後に投票で「最も見てみたい未来」を選びます。
「おすそ分け講座」は、社員の一人ひとりが、自分の得意なことや好きなことを15分間の講座として持ち寄る企画です。「スマホできれいな写真を撮るコツ」、「朝活の続け方」、「業務の効率化方法」など、社員の知見を共有することで、さまざまな社員のスキルアップにつながることが期待できます。知識・スキルを共有することはジグソーメソッドと呼ばれる学習手法で、全体的なスキルアップのために効果的です。
「理想の職場グランプリ」は、理想の職場づくりのために必要な制度について考えるプレゼンテーション企画です。たとえば、「朝活支援制度」、「仮眠室の導入」、「フルーツ支給制度」など、社員が働いていくうえでよりよい職場づくりにつながる制度について社員が考え、プレゼンテーションを行います。現場ごとに課題や状況は異なるため、部署ごとに代表者が発表する形にするのがおすすめです。そのようにすることで、社内全体の課題が見えたり、社員の要望を汲み取ったりすることにつながります。
「シャッフル交流会」は、異なる部署の社員同士でペアや少人数のグループを組み、お互いの業務経験やキャリア、価値観などを話す企画です。異なる部署で働いている社員の状況を知ることで、自分が働く部署の業務などを改善したり、刺激を受けてモチベーションが向上したりする効果が期待できます。また、近しい企画として、毎回異なる社員と昼食を食べる「シャッフルランチ」も挙げられます。普段の業務で関わることのない社員と交流することで、組織活性化につなげることができます。
「社内ケーススタディ共有会」は、部署ごとに「成功事例」、「課題と乗り越えた工夫」などを発表する企画です。部署ごとに代表者がプレゼンテーションを行います。社内ケーススタディ共有会を実施する際には、参加者が積極的に質疑応答をしたり、取り入れてみたいポイントを積極的にメモしたりすることを促すことが大切です。テーマはさまざまですが、「高い目標を達成した成功事例」、「ボトルネックを解消した成功事例」のように、業務上の成果向上につながるテーマがおすすめです。
ここからは、地域イベントの企画例10選を紹介します。
「防災ヒーロー入団試験」は、防災について学べる子ども向けのワークショップ企画です。スモーキー迷路や消火器体験などのワークショップを通じて防災に対する関心を高めることができます。すべてのワークショップをクリアしたら認定証がもらえ、子どもが防災に対して積極的に学ぶことを促します。防災に取り組むには子ども自身が理解することが不可欠で、地域の防災教育を推進する効果が期待できます。
「キッズタウンビルダーズ」は、職業体験アクティビティです。仕事の本質に触れられることが特徴で、自由に行ったあとにフィードバックを受けることで、子ども自身が考え、理解することを促せます。また、キッズタウンビルダーズは探求学習、学習科学、名作の構造、ゲームのユーザー体験などの要素が取り入れられており、学習効果が高いことも特徴です。
「SDGsナゾトキ探検隊」は、SDGsに関する謎解きを取り入れたウォークラリー企画です。地図に基づいて街を巡り、子どもたちが謎解きをしながらクリアを目指します。参加者に特定の場所を訪れてもらえることが特徴で、地域の観光名所や、名店などの認知拡大につながる効果が期待できます。また、謎解きにはSDGsの要素が含まれており、子どもたちのSDGsに対する意識を向上させる社会貢献にもつながります。
「SDGsアドベンチャー」は、ゴミの分別に関わるポイポイ島、リユース(再利用)に関わるロゼット島などのワークショップを体験できる企画です。SDGsに関する楽しい体験型ワークショップを通じて、ゴミ問題、海洋問題、貧困問題などについて学ぶことができます。子どもが楽しく取り組めるワークショップが多数あり、満足度が高いことも特徴です。
「水合戦」は、チーム対抗形式で水鉄砲を撃ち合う合戦アクティビティです。圧倒的に楽しいことが特徴で、子どもと大人が一緒になって安全に合戦を楽しむことができます。全員がビブスを着て、胸の位置が水に濡れると落ち武者が浮かび上がります。戦国時代の世界観を重視し、会場で演出を行うため、子どもたちが熱中して取り組めます。
「ガーデンスタンプラリー」は、地域にある手入れをされた庭を巡るイベント企画です。庭にある植物や野菜などを見ながらスタンプ集めを行うことができ、自然に触れながらウォークラリーを楽しめることが特徴です。庭ごとの特徴や植物の概要などを説明することで、ガーデニングの楽しさや面白さに触れてもらうことができます。
「手作り提灯ナイト」は、地域の子どもたちがつくった提灯を活用し、夜の公園や庭園、広場などを幻想的に彩るイベント企画です。まずは地域の保育園・幼稚園・小学校を対象として体験型のワークショップを実施し、提灯をつくってもらいます。そのうえで提灯を飾り、開放することで、地域住民に幻想的な夜の公園や庭園を楽しんでもらうことができます。
「ニュースポーツ体験」は、モルックやコーンホールなどの年齢や体力を問わずに楽しめるニュースポーツを体験してもらうイベント企画です。屋外の広場や公園などで実施可能し、親子で一緒に参加してもらうこともできます。モルックやコーンホールなどは小さな子どもでも楽しく体験することができ、地域の交流を活性化させるためのイベントに適しています。
「コラボマルシェ」は、生産者と飲食店がコラボして実施するマルシェです。マルシェは「市場」を意味し、農作物や加工品などが販売されます。たとえば、地域の若手農家とカフェがコラボし、新鮮な農産物を使用してサンドウィッチやサラダを販売するようなイメージです。地産地消を促したり、地域活性化につなげたりする効果が期待できます。
「昔遊び体験」は、お手玉やけん玉、コマ回しなどの昭和の頃に流行った子どもの遊びを体験するイベント企画です。日常で触れることが少ない遊びを体験することで、子どもたちが熱中して取り組みやすいことが特徴です。また、子どもの頃に遊んでいた大人が子どもたちに遊び方やコツを教えることで、地域の交流を促すこともできます。世代を超えたコミュニケーションが生まれ、地域活性化につながる可能性があります。
本記事では、企業イベント・地域イベントの企画アイデアを紹介しました。目的や参加者の属性などを考慮し、適切な内容のイベントにしましょう。