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イベント集客の方法とは?成功させるコツ・アイデアも解説

  • 幹事お役立ち情報

更新日:2025年6月2日

イベント集客を成功させるには、「誰に」「どんな価値を届けるのか」が一貫して伝わる設計が欠かせません。

本記事では、イベント集客を進めるための5ステップ、6つの集客方法、集客を成功させるコツやアイデアを紹介します

イベント集客を進めるための5ステップ

以下では、イベント集客の進め方を段階的に解説します。

1.目的を明確にする

イベント集客において、目的を明確にしましょう。何を達成したいイベントなのかを定めることで、ターゲットや伝えるべき情報、告知方法まで一貫性のある設計が可能になります。

たとえば、新商品の認知拡大、顧客との関係構築など、目的によって集客の方針は変わってきます。曖昧なまま進めてしまうと、誰にも響かない内容になるおそれがあるため、言語化し、共通認識を持っておくことが重要です。

2.ターゲットを確定する

誰に来てほしいのかを明確にすることで告知方法の確定につながります。年齢層や職業、関心事、抱えている課題など、ターゲットの具体的な人物像を設定することで、伝えるべきメッセージや使用する媒体が定まります。

たとえば、「20代社会人」ではなく、「入社3年目で将来に不安を感じている営業職」のように、より細かく想定することで、ターゲットにより訴求する内容になるでしょう。

3.参加するメリットを言語化する

参加者に「行ってみよう」と思ってもらうには、参加することで得られるメリットを明確に伝えることが重要です。主催者の目的だけでなく、参加者の視点で「何が得られるか」を整理しておくことで、ターゲットに興味を持ってもらいやすくなります。

たとえば、「著名人が登壇する」、「新商品を先行体験できる」、「同じ関心を持つ人と交流できる」など、具体的な魅力を言語化することで、参加のきっかけになります。曖昧な表現は避け、明確に伝えましょう。

4.最適な告知チャネルを選定する

告知チャネルとは、広告配信や募集ページの公開などでイベントを告知するための経路や媒体のことです。集客を効果的に行うためには、ターゲットに合わせてどの媒体で告知するかを選ぶ必要があります。

たとえば、学生向けであればInstagramやX(旧Twitter)が適している可能性が高く、ビジネスパーソンにはFacebookやメールマガジンの方が有効な場合もあります。ターゲットが日常的に触れている媒体を調査し、集客に使うことで、ターゲットに情報が届く確率も高まります。

5.申し込みまでの動線を設計する

「イベントに参加してみたい」と思ったらすぐにスムーズに申し込める動線を設計しておくことも重要です。

たとえば、告知ページから申し込みフォームまでのリンクが分かりづらい、入力項目が多すぎる、といった小さなストレスが離脱につながる可能性もあります。フォームは簡潔に、スマートフォンでも見やすく整え、参加者が迷わず申し込める動線を確保することで、機会損失を防ぐ工夫をしましょう。

イベントに集客する6つの方法

以下では、イベントに集客する方法を解説します。

SNSでの発信

SNSでの発信は、イベントの集客を広げるうえで効果的な手段の1つです。イベントの概要を伝えるだけでなく、登壇者の紹介や準備の様子、過去の開催風景、関係者のコメントなど、多様な内容をコンテンツに盛り込むことで、フォロワーの目に触れる機会が増えると、イベントへの親近感や関心も高まることが期待できます。

また、専用ハッシュタグの設定や「参加で○○が当たる」といったキャンペーンを実施することで、投稿の拡散力が高まったり、似た投稿を見ているフォロワー以外の層にも表示されたりして、新たな層へリーチする可能性もあります。

WEBサイトでの告知

イベント情報を正確かつ体系的に伝えるためにWebサイトでの告知がおすすめです。主催者の公式サイトに掲載することで、情報の信頼性を担保できるだけでなく、イベントの趣旨や開催背景、スケジュールなどを丁寧に伝えることができます。さらに、イベント専用のサイトを用意することで、参加申し込みの導線が整い、魅力的なビジュアルやキャッチコピーを通じて参加意欲を高める工夫も可能になるでしょう。

参加費やアクセス方法、FAQなどの情報も一括で掲載することで、問い合わせ対応の手間も軽減されることが期待できます。また、ターゲット層が集まるコミュニティサイト、関係団体のWebページへ告知の掲載を依頼すれば、関心度の高い層へのリーチが見込めるでしょう。

メールマガジンや顧客リストへの案内

メールマガジンや既存の顧客リストを活用することで、すでに接点を持つ相手に直接、イベントの情報を届けられます。関心度の高い層に向けて発信できるため、参加率や反応も期待でき、特にイベント告知の初期段階において、安定した集客ベースをつくるのに効果を見込めます。

たとえば、過去のイベント参加者や資料請求者などには、関心を引く件名や分かりやすい文面を意識することで、高い反応が得られる可能性があります。配信のタイミングも重要で、たとえばビジネスパーソンがターゲットの場合は通勤・退勤の時間帯や昼休みなど、開封率が高まる時間帯を狙うことで効果を発揮するでしょう。定期的なメルマガ配信に加えて、開催直前のリマインドメールや「締め切り間近」の案内も参加決定の後押しになることがあります。

イベントプラットフォームへの掲載

イベントプラットフォームサービスは、イベントに興味を持つユーザーが集まる場所であり、検索やおすすめ機能によって、新たな参加層との接点を築くことができます。特に自社サイトやSNSのフォロワー以外の層にアプローチしたい場合に効果的です。

また、これらのプラットフォームにはチケット販売や申し込み管理、リマインドメールの自動配信など、運営負担を軽減する機能が標準装備されていることもあるため、スタッフの負担軽減にもつながります。加えて、イベントページの作成や閲覧数の把握、参加者データの取得なども容易で、集客の効果測定の面でもメリットがあります。

ただし、プラットフォームごとにユーザー層や得意とするイベントジャンルが異なるため、開催するイベントの内容やターゲットに合った媒体を選定する必要があります。複数のプラットフォームを併用することで、露出をさらに高めることも可能です。

フライヤー・ポスターの配布や掲示

フライヤーやポスターの配布・掲示は、地域密着型のイベントや、特定の生活圏内のターゲットに訴求したいときに有効な手段です。

たとえば、地域の商店街、駅構内、大学の掲示板、カフェ、図書館、公共施設など、日常的に人が集まる場所で、ネットを介さずともイベント情報を届けることができる集客方法です。特にネットをあまり利用しない層や、偶然の発見から興味を持ってもらいたい場合に向いています。

フライヤーやポスターのデザインでは、遠目からでも目を引くタイトルやビジュアル、会場・日時・参加方法といった必要情報を簡潔かつ明確に配置することが重要です。さらに、地域イベントの場合は、商店と連携してお店に設置したり、買い物客に配布したり、顔の見えるルートを活用することで、信頼感のある告知手段としても活用できます。

また、ネットでも受け付ける場合は申し込みフォームのQRコードを添えておくと、そこからWebでの申し込みやイベント詳細の確認にもつなげやすくなります。オンライン告知と並行して行えば、接点を増やし、より幅広い層にアプローチすることも可能です。

過去参加者への再案内

集客効率に優れた集客方法の1つとして、過去の参加者への再案内があります。一度参加してくれた人は、イベントに関心がある可能性が高いため、的確なタイミングで再案内をすることで集客の効果が見込めます。

また、過去参加者限定の先行申込枠や特別な割引などを設けることで、参加意欲の向上も期待できます。再案内の際は、前回の様子を振り返る写真や感想の一部を添えると、記憶がよみがえりやすく、参加を後押しする可能性があるでしょう。リピーターになってもらえるように丁寧な案内をすることで、関係を構築するきっかけとなり、継続的な集客につながります。

イベント集客を成功させるコツ

ここからは、イベント集客を成功させるコツを解説します。

ターゲットに合った広告媒体を使用する

広告を使ってイベントを告知する場合、重要なのは「誰に届けたいか」を軸に、媒体を選ぶことです。

たとえば、学生にはInstagramやYouTubeの広告、ビジネスパーソンにはGoogle広告や業界系Webメディアのバナー広告が効果的でしょう。地域住民がターゲットであれば、駅看板やフリーペーパーも選択肢の1つになります。広告は費用がかかる分、的確な媒体選びと内容の精度が集客を左右します。限られた予算でも、ターゲットに届けば十分な成果が見込めるでしょう。

ターゲットに合った日時に開催する

イベントの集客を成功させるには、ターゲットが参加しやすい日時を選ぶことが必須です。

たとえば、学生であれば平日の夕方や土日、ビジネスパーソンであれば平日夜やランチタイム、土日祝日が候補として考えられます。特定の業界では繁忙期や決算期を避けるなど、ターゲットが現実的に参加できる日程かどうか、ターゲットの生活リズムを想定して慎重に検討しましょう。

共催・協力団体や登壇者のネットワークを活用する

イベントの集客力を高めるうえで、共催・協力団体や登壇者のネットワークを活用することも集客に有効です。主催者単独の発信では届かない層にも、関係者が告知に協力することでリーチを広げることが期待できます。

特に登壇者本人によるSNS発信や、所属組織での告知は信頼感が高く、参加の後押しにもつながります。告知素材をあらかじめ用意して共有するなど、協力を得やすい体制を整えておくと円滑に進むでしょう。

参加するメリットを一言で伝えられるようにする

参加すると得られるものを一言で伝えられるようにすることで、イベントに人を集めるために必要な内容を作りやすくなります。

たとえば、「業界の最新トレンドがわかる」「第一線で活躍する人の話が聞ける」「同じ関心を持つ人とつながれる」といったように、参加者にとってのメリットを端的に表現できると、興味を引くことができます。長々と説明しないと魅力が伝わらない企画は、訴求力が弱い可能性が高いでしょう。メリットを明確にし、打ち出すことでイベントの概要も伝わりやすくなります。

告知は段階的に出す

イベントの告知は、一度にすべての情報を出すのではなく、段階的に発信することで関心を高めやすくなるでしょう。

まずは、開催日やテーマの予告から始め、後日、登壇者紹介や企画内容の詳細を発表するといったように、情報を小出しにすることで注目を引き続けることができます。各段階で「次はどんな情報が出るのか」を少しのヒントともに告知し、期待感を高めることで参加意欲の醸成も見込めます。

主催者の顔が見えるようにする

イベントの集客では、「誰が主催しているのか」が参加の判断材料になる可能性も少なくありません。主催者の顔が見えることで、イベントへの信頼感や親しみが生まれ、申し込みのハードルが下がることがあります。

たとえば、主催者の想いや背景、なぜこのイベントを開くのかといったストーリーを告知文やSNSで共有すると、共感を得やすくなります。匿名性の高い情報が多い時代だからこそ、人が見える設計が参加の動機につながることが期待できます。

申し込みハードルを下げる

イベントへの関心を持ってもらっても、申し込みのハードルが高いと、参加に至らない可能性があります。フォームの入力項目が多すぎる、手順が複雑、参加条件が厳しいなど申込までの壁が多ければ多いほど、離脱の原因になります。できるだけシンプルな申し込み導線を設計し、今すぐ申し込める状態を整えておくことと良いでしょう。

また、キャンセルポリシーを明示し、当日の流れがきちんと明示され、興味を持ってくれている人に伝わると、心理的な安心感にもつながります。迷っている人に優しい設計を意識することも集客力を高める工夫の1つです。

イベント集客を成功させるアイデア6選

ここからは、イベント集客を成功させるアイデア6選を紹介します。

限定性を演出する

「先着〇名」「抽選制」「人数限定」といった限定性の演出は、イベント集客の仕掛けにおいて効果的です。人は希少なものに価値を感じる傾向があり、「今申し込まないと逃してしまうかも」という心理が参加を後押しすると考えられます。

また、限定枠があることでイベント自体に特別感が生まれ、参加者の期待値も高まりやすくなるでしょう。申し込み初期の動きを加速させたい場合や、少人数での濃い体験を打ち出したいイベントに特に有効です。

参加特典を用意する

参加特典を用意することも、参加を後押しする有効な仕掛けの1つです。たとえば、ノベルティグッズや割引クーポン、イベント限定の資料や先行情報の提供など、「参加するだけで得られる何か」があることで、参加への動機づけになり得ます。

参加特典があることでイベントに対する期待感が高まり、拡散や紹介も促しやすくなることで、さらなるリーチの拡大も期待できます。特に初参加者や迷っている層にとっては、参加の背中を押す仕掛けとして機能しやすく、「今しか手に入らない」といった限定感を添えると、さらに効果的です。

早割を導入する

早割は、参加を早めに決断してもらうための仕掛けです。たとえば、「〇月〇日までの申込で参加費が1,000円引き」や、「開催日に近づくにつれ価格を上げる」といった設定にすることで、「できるだけ早く申し込んだほうがお得」と感じてもらえます。

早割は申込初期の動きを活性化させ、集客の見通しを早めに立てやすくなるというイベント運営側のメリットもあります。特に有料イベントや席数が限られる場合に効果的です。

参加者に情報を拡散してもらう

SNSにシェアすることで特典をプレゼントする手法は、参加者自身が情報を拡散してくれる仕掛けとして効果的です。たとえば、「SNSでイベントをシェアするとオリジナルノベルティプレゼント」「友人・恋人・家族と一緒に参加すると割引」など、行動に対する具体的なメリットを明示することで、自発的な宣伝効果が生まれやすくなります。

特に若年層やSNS利用頻度の高い層を対象としたイベントでは、自然な形で拡散され、主催者の告知だけでは届きにくい層にも広がる可能性があります。認知拡大と参加促進を同時に狙える集客の仕掛けとしておすすめです。

参加者の声、過去の写真・動画を活用する

参加者の声や過去の写真・動画を活用することで、イベントの雰囲気や価値を具体的に伝えることができ、初参加者の不安を和らげる効果があります。たとえば、「実際に参加して良かった点」や「こんな人におすすめ」といった感想を紹介することで、安心感を覚えてもらいやすく、参加のハードルを下げる効果が期待できます。

写真や動画は、会場の様子や参加者の様子、どんな人が参加しているのかを視覚的に伝える手段として有効です。抽象的な告知だけでなく、具体的な内容を告知に用いることで、信頼感だけでなく期待感を高めることもできるでしょう。

開催前に小さな企画を設ける

アンケートやクイズなど、イベント開催前にワンクッション挟んで小さな企画を設けることで、参加者との接点を事前に生み出し、参加意欲を持続させる効果が見込めます。たとえば、「ビジネスタイプ診断で当日のおすすめセクションを提案」や「正解者には当日特典ありのクイズ」など、軽い参加型の仕掛けが有効です。

事前にイベントに関わる体験をしてもらうことで、自分ごとに捉えてもらえるため、参加率の向上や情報の拡散にもつながるでしょう。告知だけで終わらせず、関係性を築く工夫として効果的です。

イベント集客における注意点・ポイント

ここからは、イベント集客における注意点やポイントを解説します。

申し込み方法を1つしか用意していない

申し込み方法を1つだけに絞ると、参加者の属性や状況によっては参加のハードルになってしまいます。たとえば、高齢者の多い地域イベントでオンラインフォームしか用意されていないと、申し込みたくても操作に不安があって断念される原因になる可能性があります。

一方、企業や団体が申し込む場合は、正式な申込書類が必要になったり、代表者がまとめて申し込んだりする必要があるため、電話やメール、FAXなど複数の方法を用意しておくと対応しやすいです。申し込みの時点で不便を感じさせないことが、着実に集客につながるでしょう。機会損失を防ぐためにも、参加者視点での配慮が重要です。

注意点・ポイント

  • ターゲット層に応じて複数の申し込み手段を用意する
  • 申込方法に電話・紙でのオフラインの選択肢も検討する
  • 受付手段ごとに申し込み情報が整理できる運用体制を整える

競合イベントと日程・ジャンルが被っている

同じターゲット層に向けたイベントが近い日程で開催されると、参加者が分散し、集客に影響することがあります。特にBtoBや専門領域のイベントでは、似た内容のセミナーや展示会が重なると集客が伸び悩むおそれもあるでしょう。

しかし、視点を変えれば、興味関心が高まっている時期に合わせることで相乗効果を得られる可能性もあります。たとえば、他イベントの参加者の目につきやすい告知方法を検討することで、集客チャンスにつなげられるでしょう。

注意点・ポイント

  • 他イベントと内容・ターゲット層・タイミングがどう重なるかを把握する
  • あえて近い日程で連動企画、関連情報を提供する戦略も検討する
  • 周辺イベントの存在を無視せず、柔軟に戦略に組み込む

参加費無料にしたことで参加意欲が持続しない

無料イベントは「無料だから気軽に参加できる」と思ってもらえる一方で、「当日キャンセルや無断での不参加でもデメリットがない」などと軽く見られてしまうおそれがあります。勉強会などでは、予約は満席でも当日半分しか来ないといったケースも珍しくありません。

対策として、ドリンク代として数百円の参加費を設定する、参加特典を用意する、事前に講師や内容の魅力をしっかり伝える、参加者の声や過去の様子を紹介するなどの工夫が有効です。さらに「○人限定」「事前アンケートあり」など、参加に対する低い心理的ハードルを設けることで、本気度の高い参加者を集めやすくなります。無料でも価値ある体験が得られる印象をつける工夫が、参加率の向上につながります。

注意点・ポイント

  • 無料イベントでも得られる価値を明確に伝える
  • 申し込み時に一言コメントやアンケートを添えて心理的ハードルを少し設ける
  • キャンセル率を想定したうえで、定員設定に余裕を持たせる

まとめ

イベント集客は、ただ情報を発信するだけでは成り立ちません。ターゲットの行動や心理を理解し、「どうすれば参加したくなるか」を丁寧に考え、設計することが集客につながります。集客の際は、イベントの魅力を伝えるだけでなく、次回以降もイベントのリピーターになるかもしれないという参加者との関係を意識し、集客を進めましょう。集客もイベントの一部と捉え、体験全体を設計する視点が必要です。本記事で紹介したコツや仕掛け、注意点を参考に、ぜひイベントの目的やターゲット層、リソースに合った集客方法を見つけてみてください。

この記事を書いた人
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イベントプロデュース編集部

年間1,000件以上のイベント支援実績を持つ株式会社IKUSAが運営する「イベントプロデュース編集部」は、企業・団体のためのイベント成功をサポートする専門メディアです。社内イベント、懇親会、表彰式、周年イベントなど、あらゆるシーンに対応できる企画アイデアや運営ノウハウ、最新のトレンド情報を発信中。幹事初心者にもベテランにも役立つ、現場視点の記事を多数掲載しています。

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