更新日:2025年7月4日
目次
商業施設のイベントは、来館者の滞在時間を延ばし、施設全体の活気を高めるために有効です。季節や地域性、ターゲット層に合わせた企画を取り入れることで、買い物目的以外の来訪動機を生み出し、リピーターの獲得にもつながることが期待できます。
本記事では、商業施設イベントの企画アイデアを子どもが遊べる企画や鑑賞型・体験型・食などのジャンルに分け、30選紹介します。
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以下では、子どもが遊べる商業施設イベントの企画アイデアを5選紹介します。
巨大迷路は、ダンボールやパーテーションで通路を組み、子どもが中を進んでゴールを目指すアトラクションです。通路幅を広げ、分岐を少なくすることで低年齢の子どもも遊びやすくなる一方で、通路の幅を狭めてかがまないと通れない道を作ったり、分岐を3つ以上設けたりするなどの工夫で難易度の調整が可能でしょう。
小学生以上の参加が目安とされており、外から見える構造にして迷路内の安全を確保したり、混雑時の入場制限・出口誘導を行ったりする配慮が必要です。
エアー遊具は、空気で膨らませた大型遊具の中で飛び跳ねたり滑ったりして遊ぶアトラクションです。設置や撤収が比較的手軽で、屋外の広場や屋内の吹き抜けスペースなどで実施されています。混雑時は利用時間の制限や整理券配布が有効です。
年齢は3歳から10歳を対象に、体重制限を設けた遊具もあるため、使用方法を守って運営し、スタッフによる常時見守り体制を徹底しましょう。
移動型遊具は、トラックやトレーラーなどで運搬・展開できる遊具を使ったアトラクションです。滑り台や組み合わせ自由な巨大ブロックなどさまざまな種類の遊具があり、広さが確保できる商業施設の屋外・屋内スペースに設置されます。
安全管理のため、屋外の場合は風の強い日や雨天時の使用を中止する基準を定め、子どもをすぐフォローできるようにスタッフを配置することが望ましいです。対象年齢は遊具ごとに異なるため事前の確認を徹底し、混雑しすぎないよう、利用人数を調整しましょう。
施設内周遊ロードトレインは、商業施設の屋内外をタイヤ式のロードトレインで巡るアトラクションです。乗り物体験としての特別感があり、親子連れの集客につながります。施設の導線に合わせてコースを設計でき、移動中に施設の魅力を伝える演出も可能でしょう。
主に3歳から乗れるロードトレインが多いですが、未就学児は大人の付き添いが必須の場合もあり、乗車ルールの周知を徹底することが大切です。
ボルダリングでは、施設内に特設のクライミングウォールを設置し、子どもたちが自由に登って遊んでもらいます。全身を使うため運動量が確保でき、室内に設置すれば雨の日の集客も望めるでしょう。設置には十分なスペースと安全マットが必要で、実施の際は落下リスクを考慮したスタッフの配置が欠かせません。
対象年齢は小学1年生からが目安で、施設の天井高や通行導線に配慮したレイアウトが求められます。
ここからは、観て楽しめる商業施設イベントの企画アイデアを6選紹介します。
大道芸は、商業施設の広場や通路などで実施されるパフォーマンスイベントです。ジャグリングやアクロバット、パントマイムなど多様な芸が披露され、観客を巻き込みながら楽しめる点が特長です。観覧は無料とすることが多く、買い物途中の人にも立ち寄ってもらいやすい内容にすることで、施設のにぎわいを作り出すことにもつながるでしょう。
実施の際は通行の妨げにならない動線設計や、音量・安全面への配慮が必要です。
キャラクターショーは、子どもに人気のキャラクターが登場するステージイベントで、商業施設のイベントスペースや屋外広場などで開催されます。観客参加型の演出を盛り込んだり、写真撮影会を組み合わせたりすると満足度が高まるでしょう。
特に未就学児から小学校低学年の来場者に喜ばれる傾向があり、混雑時の安全管理や観覧エリアの確保が必要です。
サイエンスショーは、科学の不思議や仕組みを利用したパフォーマンスイベントです。たとえば身近な素材を使った演出では、身近さで興味を引きながら、想像できない現象が起こることで、驚きや面白さを感じ、学びへの関心につながることが期待できるでしょう。
実施の際は、薬品や火気の管理を徹底し、観客との距離感などにも木を配ると良いでしょう。
マジックショーは、手品や錯覚を用いた演出で観客を驚かせるパフォーマンスイベントです。音楽や照明と組み合わせたステージ演出で雰囲気を高めやすく、プログラムを工夫することで子どもから大人まで楽しめるのが魅力です。ショッピングモールの吹き抜け広場やイベントスペースなどでの開催実績も多くあります。
実施の際は観覧エリアを確保し、近距離での観覧はネタバレしない席の配置にしましょう。
ダンスコンサートは、プロや地元のダンスチームによるダンスパフォーマンスを披露するイベントです。迫力ある動きや音楽にあわせたダンスが、観客の注目を集めやすい企画でしょう。商業施設のステージスペースや屋外広場などでの開催が可能です。
実施の際は、周囲に配慮した音量や通路の確保を忘れずに行いましょう。
ライブペインティングは、アーティストがその場で絵を描き上げる様子を公開するパフォーマンスイベントです。制作過程を間近で見られることで、表現する力強さやエネルギーを体感でき、完成作品の展示や撮影スポットとしても活用しやすい企画でしょう。
アーティストと通行人・来場者の接触事故を防ぐため、開催場所は屋外スペースや広めの通路がおすすめです。
ここからは、聴いて楽しむ商業施設イベントの企画アイデアを3選紹介します。
ミニライブは、施設内の特設ステージや吹き抜けスペースなどを活用し、アーティストによる短時間のライブパフォーマンスを披露するイベントです。買い物中に気軽に立ち寄れるため、来場者の滞在時間が延びるきっかけになることも期待できます。
未就学児から高齢者まで幅広く楽しめるため、ファミリー層が多い施設にも向いており、客層に応じた出演者選びが大切です。
トークショーは、著名人や専門家、インフルエンサーなどを招いて行う対談形式のイベントです。商業施設内の特設ステージやホールを活用して開催され、買い物客の滞在時間延長や話題づくりにもつながります。来館者層を踏まえてテーマ設定や話者の人選をすることで、施設との親和性を図りやすく、施設の広報とも連携が取りやすい企画になりやすいでしょう。
実施の際は、予約制で座席番号も事前に配布される形式にすると混雑しないような運営体制を整えることも可能になります。
朗読会は、絵本や児童書、小説などを朗読者が読み聞かせるイベントです。商業施設の書店やキッズスペースなどを会場とし、親子連れを中心に親しまれています。物語の選定や朗読者の表現力によって印象が変わるため、客層に合った工夫が求められます。
実施の際は、周囲の音に配慮した環境づくりが重要です。
ここからは、技術を体験する商業施設イベントの企画アイデアを5選紹介します。
VRお化け屋敷は、専用のヘッドセットを装着して仮想空間の中でお化け屋敷を楽しむ体験型イベントです。現実では難しい臨場感のある演出も可能になります。たとえば、ゴンドラに乗った状態や椅子に座って体験できる構成にするなど、参加者自らが動かなくていい仕組みにすると安全対策の1つとしても有効でしょう。
非接触型の体験としても導入しやすく、話題性や集客力のあるアトラクションといえます。実施の際は、酔いやすい人や心臓の弱い人への注意喚起を徹底しましょう。
家庭用ロボットふれあい体験は、会話や動作が可能なロボットと実際にふれあえる体験型の企画です。商業施設内のイベントスペースに設置し、来館者が音声操作や専用のアプリを通じて、動作を組み合わせる簡単な操作体験ができプログラミング的思考に触れられます。
家庭用ロボットに触れられる機会は限られており、実際にふれあうことで身近に感じやすく、関心を持ってもらう機会になるでしょう。対象年齢はおおむね小学生以上が推奨され、誤操作や転倒による機器破損を防ぐため、スタッフによるサポートが必要です。
ARスタンプラリーは、商業施設内を巡り、スマートフォンやタブレットを使ってARで出現するスタンプやキャラクターを集める体験型イベントです。スタンプを来館者が集まりにくいエリアに設置することで施設全体を活用できるため回遊を促す施策にも向いており、集客にもつながることが期待できます。
通信環境や機器の貸し出し、アプリの操作説明などの準備が必要です。
ドローン体験は、来館者が操縦方法を学び、実際にドローンを飛ばすことができる技術体験イベントです。空中操作の楽しさに加え、ドローンの飛行ルートをPC・タブレットを使ってプログラミングで指定するといった構成も可能です。
実施の際は、屋内のイベントスペースを活用すれば、天候に左右されず安定した集客が見込めるでしょう。
プロジェクションマッピング演出鑑賞は、建物や壁面に映像を投影し、光と音で空間演出を楽しむイベントです。季節や施設のテーマに合わせた構成を取り入れることで、普段と違う雰囲気を演出でき訪れた人に特別感を感じてもらえることが期待されます。
屋内外どちらでも実施でき、日没後の演出により館内の回遊や滞在時間の延長にもつながる可能性があります。実施の際は、安全な観覧スペースの確保や人が集まりやすい時間の上映を考慮しましょう。
ここからは、季節にまつわる商業施設のイベント企画のアイデアを5選紹介します。
縁日は、ヨーヨー釣りや射的、かき氷などの屋台を集め、夏の風情を楽しめるイベントです。子どもから高齢者まで幅広い世代が親しみやすく、家族連れの来館を促しやすい点が特長です。飲食屋台を出店する場合は火気や食中毒への注意が必要で、衛生・安全管理を徹底することが大切です。
実施の際は通路幅や導線に配慮し、混雑を避ける運営が求められます。
ハロウィン仮装コンテストは、来館者が思い思いの仮装で参加し、創意工夫を競い合う季節イベントです。写真映えする装飾やステージを用意することで集客効果が高まるでしょう。また年齢別の部門分けをすることで乳幼児から大人まで幅広く楽しめる構成になります。
審査基準を明確にし、公平性を意識した運営が必要です。商業施設内の広場や屋外スペースでの開催が適しており、更衣スペースや待機場所の確保も検討しましょう。
イルミネーション点灯式は、商業施設の冬の風物詩として多くの来館者を集めることが期待できる企画です。たとえば、光るバルーンアートの配布やホットドリンクや軽食の屋台の併設、見やすい位置の予約エリアを設けるなど、家族連れを含む全年齢層に楽しんでもらえる内容にすることで、施設全体の雰囲気づくりにもつながるでしょう。
夕方以降の屋外開催が中心となるため、防寒対策や混雑時の導線確保が重要です。点灯後に撮影スポットとしての活用を見込めるでしょう。
サンタクロースとの写真撮影会は、クリスマスシーズンに親子連れの来館を促す定番イベントです。衣装を着たスタッフとの記念撮影により、来館者に特別な時間を提供できます。小さな子どもが怖がる可能性もあるため、保護者の同伴や事前の声かけが大切です。
屋内の特設スペースを利用すれば、天候に左右されず実施できます。対象年齢は特に設けず、順番待ちの整理や円滑に進行するための十分なスタッフ配置が必要です。
節分の鬼メイク体験は、来館者に鬼メイクを施し、節分の雰囲気を楽しむ参加型イベントです。プロのメイクスタッフがフェイスペイントを施し、記念撮影も楽しめます。洗顔料で落とせるインクを使う・事前にパッチテストを行うなど、安全面に配慮しましょう。
屋内のイベントスペースでの実施が適しており、対象は3歳以上が目安です。節分文化を身近に感じられる機会として、親子での参加もおすすめです。
人工雪で雪遊び体験は、商業施設内で雪だるま作りや雪合戦を楽しめるイベントです。普段雪に触れる機会が少ない地域でも、積もらせたり降らせたりすることで雪を満足に体感できるでしょう。転倒や衝突によるケガ防止のため、足元の整備・人数制限、スタッフによる見守りが必要です。
実施の際は屋外または換気の良い屋内スペースでの実施が適しています。家族連れの集客にもつながる企画といえるでしょう。
以下では、食を楽しむ商業施設のイベント企画アイデアを5選紹介します。
キッチンカーフェスは、来館者がさまざまなキッチンカーの料理を気軽に楽しめるグルメイベントです。ターゲットに合わせた出店者選びや地域の人気店や話題の店を招くことで集客力が高まることも期待できます。実施の際は、天候による影響も考慮が必要です。
通路幅や動線を確保し、混雑時の安全対策を行いましょう。
コーヒーフェスは、焙煎所やカフェが集まり、来館者が多彩なコーヒーを試飲・購入できるイベントです。焙煎や抽出の実演、豆の違いを学べるブースを設ければ、コーヒーが好きな人の関心を引きやすくなります。主に大人向けですが、親子で楽しめる飲み比べ体験などを工夫すれば幅広い世代に対応できるでしょう。
コーヒー豆は香りがあるため、空気が循環する通気性や熱湯を扱う際の安全対策への配慮が必要です。屋内外の広場やイベントスペースでの開催が適しています。
缶詰フェスは、全国各地のご当地缶詰や話題の缶詰を集めた販売・試食イベントです。保存性や手軽さに加え、近年は高級缶詰やおつまみ缶詰、アウトドアに適した缶詰なども注目されており、多様な楽しみ方があります。
実施の際は、缶切りや開け口での怪我を防ぐ安全確保やアレルギー表示を徹底しましょう。屋内のイベントスペースや通路などでも実施可能で、天候に左右されにくい企画といえます。
駅弁フェスは、全国の駅弁を一堂に集めた販売イベントです。見た目の楽しさや地域性のあるメニューが魅力で、世代を問わず人気があります。実施の際は、冷蔵の管理や消費期限の表示を徹底しましょう。
屋内のイベントスペースを活用して開催でき、混雑時の導線確保などが注意点です。
スパイスフェアは、各国のスパイスや香辛料の販売・体験できるコーナーやスパイスを使った料理の紹介などを行うイベントです。日本でもよく使われるスパイスから、スーパーではなかなか出会えないスパイスにも出会えるのが魅力です。
調合体験なども行えると食への関心が高い層を中心に集客が見込めます。辛味のある商品もあるため、子どもには試食時の案内が必要です。
ここまで、観て・聴いて・体験して楽しめる商業施設イベントの企画例を30選紹介しました。イベントの目的やターゲット層、施設の規模に加え、来館者の回遊性や滞在時間、季節感なども踏まえて内容を工夫することで、満足度の高い企画につながるでしょう。ぜひ本記事をイベント企画にご活用ください。
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