更新日:2025年7月22日
目次
フェスとはイベントやショーなど特定の目的を持つ集まりのことで、音楽・グルメなど多様なテーマで開催されます。
本記事では、フェスの面白い企画アイデアを、音楽・グルメ・体験型などのジャンルに分類して30選紹介します。
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以下では、音楽フェスの面白い企画アイデアを5選紹介します。
レトロミュージックフェスは、レトロな雰囲気が好きな人や、世代を問わずイベントを楽しみたい人におすすめのフェスです。音楽とあわせて、ナポリタンやクリームソーダといった純喫茶風グルメを提供すれば、イベント全体に統一感が出るでしょう。
ミュージシャンの推し飯フェスは、音楽フェスに出演するミュージシャンの好きな食べ物を、屋台やキッチンカーで提供する音楽とグルメを融合させたフェスです。アーティストの素顔をもっと知りたいファンにおすすめで、音楽と一緒にグルメで推し活が楽しめます。
ライブ前後に立ち寄れば、アーティストとの距離がぐっと近づくような特別な体験になるでしょう。
星空ミュージックフェスは、夜空の下で星を眺めながら音楽に浸る非日常な時間が魅力の音楽フェスです。ロマンチックな雰囲気や静かな音楽を楽しみ、日常を離れて心がほどけるような体験が期待できます。自然の中での開催が多いため、羽織や敷物、虫除けなど忘れずに準備しましょう。
氷の音楽フェスは、氷で作られた楽器が奏でる、透き通った音色と儚さに触れる音楽フェスです。氷と相性抜群の幻想的な光の演出を行えば、五感を刺激する特別な時間になるでしょう。珍しい音楽体験やアートな演出が好きな人の集客が見込めます。
気温や天候に左右されやすいため、屋内開催や夜間開催を視野に、気温管理を徹底しましょう。
オープンマイクとは、マイクを一般に開放し、誰でも自由にパフォーマンスを披露できる参加型企画を指します。プロ・アマ問わず参加でき、人前で歌ってみたい人や、音楽仲間と交流したい人におすすめです。実施の際は機材の転換時間や人数調整が必要なため、事前エントリー制を取り入れ、時間管理と出演者との連絡調整に気を配りましょう。
以下では、グルメフェスの面白い企画アイデアを7選紹介します。
ドイツ発祥とされているクリスマスマーケットは、クリスマスを迎える準備として開かれ、ホットワインや焼き菓子と言った食料品や生活雑貨などが並びます。クリスマスを満喫できる料理を味わいながら、イルミネーションやクリスマス雑貨も同時に楽しめるイベントです。
非日常感を楽しむ演出が魅力ですが、屋外開催が多いため防寒対策を促し、悪天候時の対応を事前に検討しましょう。
ビアガーデンとは、屋外にテーブル席を設置し、ビールや料理を提供する開放的な飲食店を指します。暑さが和らぐ夕暮れ時から夜にかけて開催すれば、会社帰りのビジネスパーソンの参加も見込めるでしょう。たとえばクラフトビールやご当地グルメを組み合わせれば、地域色も演出可能です。
屋外開催が基本のため天候に左右されやすいことが懸念されます。テント設置や屋内スペースを確保するなど雨天時の対応を検討しましょう。
ふるさとグルメフェスは、各地の郷土料理や名産グルメを楽しめるグルメフェスで、全国の食を一堂に集める形式と、1つの土地に絞って開催する形式が考えられます。全国の食を集めることにより、来場者にさまざまな土地の食に触れてもらう機会になり、旅行の選択肢が広がることが期待できるでしょう。
一方で、1つの地域に絞ることで地域の魅力を深掘りでき、来場者の印象に残りやすくなることも考えられます。
アウトドア飯フェスは、キャンプやBBQで人気のメニューを集めた、アウトドアを満喫するグルメフェスです。キャンプ用品を実際に使っての調理や体験会、キャンプ用品ショップの出店なども行うことで、自然やアウトドアが好きな人、キャンプ好きにもアウトドアイベントを丸ごと楽しんでもらえます。
実施の際は、風による飛び火を防ぎ、火災や周辺地域への煙対策など、安全面の配慮を徹底しましょう。
SDGsグルメフェスは、フードロス削減に取り組むキッチンカーが集まるグルメフェスです。たとえば、普段は捨てられがちな食材の部位や規格外野菜の活用、市場価値が低い魚の提供、食品加工時の副産物の利用などフードロス削減を視野に入れた料理の提供が考えられます。
環境に配慮した持続可能な食に関心がある人の参加が期待でき、SDGsに触れるきっかけにもなりえます。実施の際は、アレルギー表示や調理過程を見える化し、来場者に安心してもらえる運営を心がけましょう。
花見グルメフェスは、桜の下で春の味覚を楽しめる季節限定のグルメフェスです。桜を鑑賞できる場所で開催することで、桜と食の両方を満喫してもらえるでしょう。家族連れや友人同士で、春らしいお弁当やスイーツを楽しみたい人におすすめです。
実施の際は、場所取りの可否やエリアを限定するなど導線管理を徹底し、天候の急変に備えて運営体制を整えましょう。
屋台フェスは、世界各国の屋台料理やストリートグルメを一堂に集めたグルメフェスです。食べ歩きで異文化の味を気軽に体験でき、旅行気分で世界の料理を楽しんでもらえるでしょう。また、世界の雑貨ショップや小物店の出店もあると、充実したイベントになることが期待できます。
実施の際は、混雑状況を段階別に想定し導線を確保することで、快適に回遊してもらえる会場設計にできると良いでしょう。
以下では、フリーマーケット型フェスの面白い企画アイデアを6選紹介します。
ミュージックフリマでは、CD・レコード・カセットテープから楽器まで、音楽にまつわるアイテムを集め出店します。音楽好きはもちろん、掘り出し物を見つけたいコレクターやレトロ好きの来場も見込めるでしょう。共通の趣味を介して、ライブとは違う交流が生まれることが期待できるのも魅力の1つです。
実施の際は、天候による機材への影響を考え、テントやビニールの用意・屋内での開催も視野に入れ、陳列は出品者の目が届く範囲にする・カメラを設置するなど盗難対策には十分に配慮しましょう。
ブックフリマは、古本やZINE(個人や少人数グループが自主的に制作する小冊子のこと)、フライヤーなど紙ものを中心に集めたフリーマーケットです。本好きや紙もののコレクター、個人の表現や文化に興味がある人にとって魅力的なイベントで、作り手や売り手との交流や思わぬ一冊との出会いにも期待できます。
湿気や風による破損を防ぐため、テントやタープ、防水カバー・クリアケースを活用し、什器を使う場合は重しや結束バンド・滑り止めシートを使用して安定性を確保しましょう。
交換フリマは、持ち寄った服をその場で交換し合う、現金不要のエコフリマです。衣替えや大掃除の時期に開催すれば出店者数も見込め、サステナブルなファッションを楽しみたい人の来場も期待できます。サイズ表示タグがない場合は服のサイズを別途表記したり試着スペースを設けたりすることで、不便さを感じさせないよう運営できると良いでしょう。
余った衣類は、持ち帰りのほかに寄付という方法もあります。寄付する場合は送り場所を明示しましょう。
アップサイクルとは、廃棄されるはずのものにデザインやアイデアの付加価値を加えて、再び価値あるものに生まれ変わらせることを指し、アップサイクルフリマは、アップサイクル商品限定のフリーマーケットです。ものづくりや環境問題に関心のある人、個性ある一点ものを探したい人の参加が期待できます。
また、廃材ワークショップも同時開催すれば、見る・買う・作るが楽しめる立体的な構造になります。実施の際は、廃材が衛生的かどうか・壊れやすくないかなどに配慮し、参加者が安全に扱える状態のものを提供できると良いでしょう。
一箱フリマは、段ボール一箱分の品物だけで出店できる、ミニマルで気軽なフリーマケットです。スペースを取らず準備も簡単なため、フリマ初挑戦の人や、自宅のちょっとした不用品を手放したい人の参加が期待できます。
実施の際は、会場の回遊性を考慮して出店者の出店エリアを均等に設定し、箱のサイズやデザインは簡単な規定を設けることでイベントの雰囲気が整うでしょう。
子どもフリマでは、おもちゃや洋服など子ども用品を中心に扱い、持ち主の子ども自身が出店者になります。物の売り買いを通じて社会体験をさせたい保護者や、親子で楽しみたい人におすすめです。金銭感覚を養う練習ができたり、他者と交流するきっかけを持てたりすることも期待できます。
金銭トラブルを避けるため会計の最終確認は保護者が行い、他にも見守りスタッフを配置することで迷子対策を行い、自主性を尊重しつつ、子どもを守る体制づくりを徹底しましょう。
以下では、体験型フェスの企画アイデアを6選紹介します。
テクノロジー体験フェスでは、VRゲームやAR塗り絵、ロボットによる案内などテクノロジーに触れる体験ができます。テクノロジーに興味がある人におすすめで、遊びながら学べるブースを設けると、子どもから大人まで楽しんでもらえるでしょう。
実施の際は、通信環境を整えた上で機材トラブルに備え、来場者が触る機器の衛生管理など、運営体制を整えることが重要です。
スポーツフェスは、ヨガやバスケットボール、スケートボードやパルクールなど、スポーツを気軽に体験できる体験型フェスです。屋外で開催すれば、青空の下でのヨガ体験やストリートスポーツに触れる貴重な機会になることも期待できます。
また、スポーツウェアやプロテインなど関連商品の出店があれば充実したイベントになるでしょう。実施の際は、初心者向けのサポート体制を整えることで、スポーツ初心者の人にも参加してもらいやすくなります。
収穫体験フェスは、野菜の収穫から調理までを楽しめる体験型のフェスです。自然や食に触れ合いたい家族連れや、農業に興味のある人の参加が見込めます。自分で採った野菜をその場で調理して味わえるよう、調理コーナーを設けることで体験内容が充実し、フェスの魅力として打ち出しやすくなるでしょう。
土や調理器具を扱うため、手洗い場が十分にある会場で開催し衛生管理を徹底しましょう。雨天時も屋根を用意することでイベント開催が可能な場合もあるため、事前に対応を検討し対策が欠かせません。
日本工芸体験フェスは、織物・漆・藍染など日本の伝統的な工芸を体験できるクラフト型フェスです。ものづくりが好きな人や、日本文化に興味のある人の参加が見込めます。職人の手ほどきを直接受けながら、自分だけの作品を仕上げられるのが魅力です。
汚れてもよい服装での参加を案内するほか、染料や漆はかぶれが出る恐れがあるため、事前にアレルギーや肌トラブルについて注意喚起を行い、換気・火気管理など安全面に配慮しましょう。
子ども職業体験フェスは、さまざまな仕事を模擬体験できるブースが並ぶ体験型フェスで、将来の夢を考え始めた子どもや、親子で職業観を育みたい家庭にアプローチする内容です。制服着用体験やミニ業務体験など、現実的な構成にすることで子どもがより、職業体験に没入することが期待できるでしょう。
実施の際は、安全管理はもちろん、混雑や長時間待機に配慮して休憩スペースや、保護者の見守りスペースを確保しましょう。
伝統衣装体験フェスは、世界各国の伝統衣装を試着できる異文化体験フェスです。旅行気分を味わいたい人や、親子で国際文化に触れたい人におすすめです。衣装に合わせた料理やフォトスポットも用意すれば、写真映えと食の楽しみも同時に提供でき、若者の集客も見込めるでしょう。
伝統衣装はその国や民族にとって歴史や信仰、アイデンティティが詰まったものであるため、演出や着用方法に配慮した運営が求められます。
以下では、交流が促進されるフェスの企画アイデアを3選紹介します。
国際交流フェスは、さまざまな国出身の参加者同士で交流しながら文化や言語を体験できる交流型フェスです、海外に興味がある人におすすめです。たとえば、世界の楽器体験コーナ・料理体験・世界のボードゲームを楽しむプログラムを行うことで、文化を通じて交流を楽しむことが期待できます。
実施の際は、他者へのリスペクトを忘れず、宗教や食習慣に配慮しながら運営しましょう。分かる言語・話せる言語を示すバッジやシールを身につけたり、翻訳ツールを取り入れたりすることで交流を促す工夫を取り入れるのもおすすめです。
言語交換フェスは、外国語や方言、手話など多様な言語を参加者同士で教え合いながら交流するフェスです。語学を楽しく学びたい人や、さまざまな文化に触れたい人におすすめで、互いが先生と生徒になれる双方向のやりとりが魅力です。出身地や背景を超えたつながりが生まれることが期待できます。
初心者も安心できるサポート体制や、混雑時のペア調整、静かなスペースを確保しましょう。
アートリレーフェスは、巨大な壁や布に来場者が少しずつ絵を描き足していく、みんなでつくる交流型フェスです。絵が得意でなくても楽しめるため、親子連れや創作に興味のある人の参加が見込めるでしょう。たとえば、タイムラプス動画を制作し、イベント終盤に上映・SNS投稿することで、時間とともに完成していく過程が見られるのも楽しい構成です。
実施の際は、インク切れが絵の具やマーカーの管理のため、返却場所を作り、インク切れ・使用済み筆置き場など明示すると良いでしょう。あわせて順番待ちの混雑対策、衣服が汚れないような配慮が必要です。
ここからは、社会的な視点を養うきっかけになり得るフェスの面白い企画アイデアを3選紹介します。
ダイバーシティフェスでは、国籍・性別・年齢・障がいなど多様な人々が交流し、互いを知るきっかけをつくります。多様性に関心がある人や、子どもと一緒に学びたい家族にもおすすめです。
たとえば、国際文化・ジェンダー・多世代・障がいへの理解を深める体験ブースや展示、トークなどを通じて、違いを尊重し合い、気づきや理解につながる時間になることが期待できます。実施の際は表現や言葉に配慮し、会場のバリアフリー・多言語に対応して運営できると安心して参加してもらえるでしょう。
フェアトレードフェスは、生産者と公正につながるフェアトレード商品を販売・体験できるエシカル消費*を促すイベントです。環境や社会に優しい買い物を楽しみたい人や、サステナブルな暮らしに関心のある人におすすめです。
生産背景を知る展示やワークショップを開催することで学びと実感を深める構成も可能です。実施の際は、商品の正確な説明や価格表示を行い、多言語対応、文化的背景に配慮して運営しましょう。
*エシカル消費:消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援したりしながら消費活動を行うこと。
サスティナブルフェスは、廃材を使った工作や、ロス豆を使ったコーヒーブレンド体験など、持続可能な社会について考える体験型イベントです。はじめから持続可能な社会に関心のある人だけでなく、楽しみながら学びたい人にもおすすめで、体験を通じて持続可能な社会について理解を深めるきっかけが生まれるかもしれません。
廃材やフードロス素材を使う際は出所を明示した上で、衛生的に問題がないことを確認し、ワークショップの開催時に説明を行うと安心して参加してもらえるでしょう。
ここまで、フェスの面白い企画アイデアとして音楽フェス・グルメフェス・フリーマーケットなどのアイデアを紹介しました。実施にあたっては、会場の導線設計や安全管理、多様な参加者への配慮といった運営面の工夫が欠かせません。本記事を参考に、参加者の心に残るフェスをぜひ企画してみてください。
⇒年間1300件の実績、100種以上のサービスで支援!「トータルイベントプロデュース」の資料を受け取る