更新日:2025年8月1日
プロモーションイベントとは、商品やサービスの認知度を高めたり、企業やブランドの魅力を伝えたりすることを目的に行われるイベントです。
本記事では、プロモーションイベントの企画例を体験型・参加型・オンラインなど30選紹介します。
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以下では、プロモーションイベントの体験型企画例を8選紹介します。
アサヒビールによる体験型コンセプトショップ「SUPER DRY Immersive experience」では、ビール缶視点で製造工程を疑似体験できるコンテンツを展開しました。ほかにも機械でビールの泡に画像や文字を描く泡アート体験、自分で樽生ビールを注ぐことができるサーブ体験などブランドに深く没入する体験を提供しました。
没入型の仕掛けにより、ブランドへの愛着が深まるだけでなくSNSでの話題喚起も期待できるイベントとなりました。
参考:アサヒビール株式会社|ビールの没入型コンセプトショップ『SUPER DRY Immersive experience』
KISSME FERMEによる「暗闇の中のルージュ店」では、視覚に頼らないタッチアップ体験を行いました。静かな暗い空間で感覚に集中し、塗り心地の違いを体験することで、品質の良さを実感してもらえる新感覚のコスメ体験で、購買意欲促進につながる機会となったのではないでしょうか。
「Earth Trip by uralaa」は、生活の木が展開する没入型空間です。生活の木の精油やハーブが香る空間で日本全国の自然風景を楽しみ、五感を深く癒す時間を提供します。買い物の合間の休憩場所としても機能させることで、癒しの効果を実感しやすくなり、来店の動機づけや滞在時間の延長に寄与すると考えられます。
ナイキジャパンの「NIKELAND」は、アバター作成と身体を動かす機能を組み合わせたメタバース体験です。オンラインプラットフォーム上に再現されたナイキ本社を舞台に、利用者はアバターでラン、ジャンプ、タグゲームなどのミニゲームに参加できます。
現実世界でデバイスを身につけ身体を動かすことで、走り幅跳びやスピード走などの動きをゲーム内に反映できるようになり、新感覚の体験型プロモーション空間を提供しました。
「女子文具博」は、全国から文房具メーカーが集結し、物販に加えワークショップやデジタルスタンプラリーなどの体験を提供するイベントです。新商品や限定グッズに出会えるほか、畳の制作体験や文具を使ったゲームなど参加型企画も充実した内容でした。
文具好きはもちろん、多くのターゲットに刺さるイベントとなり、文具業界の盛り上がりを後押しするとともに、新たなファン層の獲得につながったとも考えられます。
参考:女子文具博
NIVEAジャパンによる「NIVEA Repair Expert Lab.」は、会場に巨大なあし湯・うで湯を設置し、入浴後の肌が乾燥しやすい状態を再現した中で、新商品の保湿力を体験できるイベントです。肌タイプチェックに基づいて適切な使い方をスタッフが提案し、直接試せる設計にすることで、購買意欲を促進させる機会を提供しました。
UNIQLOの「RE.UNIQLO」の活動の一環として「UNIQLO古着プロジェクト POP‑UPストア」が開催され、回収したユニクロ衣料を洗浄・検品した古着と、染色加工でヴィンテージ風に仕立てた古着を販売しました。
古着に新たな価値を見出す出会いの場を展開することで、サステナブルな体験を提供し、従来の機能性・低価格イメージに加え、社会問題に向き合う姿勢を示すプロモーションになったのではないでしょうか。
「ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス」は、ディズニー・アニメーションの映像と音楽に包まれる完全没入型イベントです。巨大スクリーンに囲まれて物語世界を体感でき、ディズニー・アニメーションの世界に入り込むような高揚感が味わえる空間を提供しました。
映像と音楽に包まれる没入体験を通じてブランドへの愛着を深め、作品への関心を継続させるプロモーション効果が期待されます。
参考:ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス
以下では、参加型のプロモーションイベントの企画例を10選紹介します。
西武鉄道とクラブイベントageHaがコラボした「SEIBU RAILWAY PRESENTS ageHa TRAIN」は、練馬駅から新木場駅まで走る列車内にDJブース、スピーカー、照明を設置し、DJやダンサーのパフォーマンスを楽しめるイベントです。
車内での音楽体験と到着後の親睦イベントは、音楽好きだけでなく、新しいブランド体験を追求する人にも響く内容を提供したといえるでしょう。
参考:西武鉄道株式会社|SEIBU RAILWAY PRESENTS ageHa TRAIN
中野区が主催する参加型ショートフィルムフェスティバル「ナカンヌ」は、「ナカノからカンヌへ」をテーマに、中野を舞台にしたオリジナル映像を募集・上映する地域コンテンツ企画です。審査員による評価に加え、参加者の投票で決まるオーディエンス賞も用意され、映像に込められた個々の視点が地域への理解や愛情を深める機会となりました。
参考:中野区|中野ショートフィルムフェスティバル「ナカンヌ」
「松丸亮吾のMIYASHITA MYSTERY PARK 2022 created by RIDDLER」は、渋谷の宮下パークを舞台に、リアルとバーチャルが連動する体験型謎解きイベントです。バーチャル空間と現実の商業施設との両方で謎を解き明かしながら進む新感覚の謎解き体験で、現地を周遊しながら没入感のあるストーリー体験が提供されました。
参考:MIYASHITA PARK|松丸亮吾のMIYASHITA MYSTERY PARK 2022 created by RIDDLER
なんばウォークで開催された「恐怖地下街~真夜中の赤ん坊」は、閉館後の地下街を舞台にした一夜限定のホラーイベントで、参加者は指定されたミッションをクリアするために地下街を周り、女の霊と遭遇するというストーリー仕立ての演出が特色です。
日常的に利用している場所に普段と違う時間の来訪を促し、さらに恐怖演出による非日常な体験を提供することで、SNSでの話題化や若年層の来訪促進にもつながったと考えられます。
伊藤園では、30周年の節目を迎えたお〜いお茶を記念しプロモーションイベントとして、「お〜いお茶 発売30周年記念企画」が実施されました。47都道府県の名所をデザインしたご当地パッケージや、日本の名所での記念ボトル配布を通じて、来場者が直接体験できる機会が提供され、ブランドの認知度を改めて強化する効果が期待されました。
株式会社千石は、グランピング施設での調理器具体験を通じて自社製品の魅力を体験できるプロモーションを実施しました。宿泊プランでは、自社の調理器具を使ったキャンプディナーを月替わりメニューで提供し、富士山麓の自然とともに五感で楽しむ場を演出しました。
新型感染症によるタッチポイントの減少を解消し、製品体験できる新しい販売促進の形となりました。
参考:JTB|株式会社千石
「みんなのAWA‑YA meets 下北沢」は、牛乳石鹸公式オンラインショップ「みんなのAWA‑YA」のグランドオープンを記念したリアルプロモーションイベントです。オンラインショップと同様にレビューを見ながら選べる物販や、泡ハンドパック・赤箱かるたなどの体験型コンテンツが登場しました。
また、下北沢の飲食店や古着屋など25店舗と連動するスタンプラリーも展開され、街歩きを促し地域全体の経済効果も期待できるプロモーションとなっています。
ライフスタイルブランドkuros’(クロス)による「kuro’s BLACK FRIDAY」は、黒に特化したプロモーションイベントです。期間中は特別セット商品販売や新商品販売、全品10%オフなどの特典が展開されました。
イベントでは黒の魅力をテーマにした商品選びを楽しめるほか、コーディネートやライフスタイル提案を通じてブランド体験を深める機会を提供しました。
参考:kuro’s BLACK FRIDAY|黒だけのブラックフライデーイベント
PMJL SEASON3 Phase1 ファン感謝祭は、人気オンラインゲーム「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE」の参加型オフラインイベントです。会場では、選手同士の対戦やトークショー、サイン&撮影会が実施され、オフラインならではの熱量を体感する機会を提供し、選手やゲームへの愛着を強めることに効果があると考えられます。
リアル脱出ゲームとTVアニメ「ゴールデンカムイ」のコラボイベント『大雪山に潜む刺青囚人からの脱出』が原宿・福岡・横浜など全国9店舗で開催されました。参加者は軍人となり、凶悪犯が仕掛けた罠や謎を解き明かし、登場人物らと共に生還を目指します。
店舗ごとの実施による継続的な話題提供や作品への愛着強化が期待できる内容だといえるでしょう。
参考: リアル脱出ゲーム×ゴールデンカムイ Created by SCRAP 大雪山に潜む刺青囚人からの脱出
以下では、オンライン型のプロモーションイベントの企画例を6選紹介します。
ビデオマッチング社による「400F×GO」は、お笑い芸人とのトークセッションを交え、自社のマッチングサービスを紹介するライブ形式のプロモーションイベントです。YouTubeにて配信され、トークショーで視聴者の関心を引きながら、サービスを紹介しました。
イベント後にはサービス加入が増加し、認知向上と利用促進が狙える効果的な施策となりました。
参考:ビデオマッチング|お笑い芸人とのトークセッションを交えた自社サービスのPRイベント
サントリーが提供するオンライン体験型コンテンツ「冒険型ビール工場体験 BEER iLAND」は、スマホ・PCブラウザからアクセス可能なバーチャル空間で、RPG感覚でビールの製造工程を学べるコンテンツです。素材や製法のこだわりをミニゲームで体験し、クリア後は抽選で試飲キットが届く仕掛けもあり、オンラインならではの拡張性でブランド理解を促すと同時に、新規層への訴求に効果的なコンテンツといえるでしょう。
参考:サントリーホールディングス株式会社|冒険型ビール工場体験 BEER iLAND
ドン・キホーテと花王「メンズビオレ」がコラボした参加型オンライン施策「#メンズビオレボディシートのキャッチコピー募集中」では、商品POPにぴったりなキャッチコピーを募集し、採用作品は全国のドン・キホーテ店頭POPに掲載され、最大15名に花王の洗剤セットがプレゼントされました。
参加者による投稿はブランドへの愛着を醸成し、店舗販促とSNSでの拡散にもつながる効果的な施策となったと考えられます。
参考:ドン・キホーテ×MEN’s Biore|#メンズビオレボディシートのキャッチコピー募集中
「伯方の塩® 二代目声優オーディション」は、Web広告の名フレーズ「♪は・か・た・の・しお♪」の声優を一般募集するオンライン参加型キャンペーンです。応募初期から15,000件以上の投稿が集まりトレンド入り、大喜利のようなユニークなアレンジが話題化しました。
グランプリはWeb広告出演や賞金10万円が贈呈され、若年層の関心を高めユーザーとの強い双方向コミュニケーションが実現されました。
「#平成の雪見だいふく復刻総選挙」は、平成に登場した24種の雪見だいふくの中から「もう一度食べたい味」を投票する参加型キャンペーンです。最終結果は「まん中ももちもち、雪見だいふく抹茶」が1位に輝き、抽選で100名に復刻品がプレゼントされ、翌年に一般発売も行いました。
消費者参加型の企画でブランドへの愛着向上や話題喚起に成功し、SNS拡散による認知拡大にも寄与しました。
UNIQLOの「LIVE STATION」は、公式アプリやウェブのライブ配信動画を見ながら、アイテムの購入やスタッフとのリアルタイムコミュニケーションが可能なライブコマース型イベントです。スタッフが試着や着こなし提案、サイズ感・生地感の説明を行い、質問にも即回答できる環境で、安心感を高めながら購入者との距離を縮めます。
ライブ中にコメントや「いいね」で参加できる双方向性を通じて、購入促進やブランドとの継続的な接点づくりに効果があると考えられます。
以下では、移動型のプロモーションイベントの企画例を6選紹介します。
「都市伝説タクシー」は、S.RIDEとソニーらが企画した没入型ホラーツアーです。タクシーで東京駅を出発し、車内に設置された立体映像ディスプレイや360度立体音響に包まれながら、都市伝説の舞台となるスポットを巡ります。
停車ポイントでは、実際に降車し、専用アプリで音声を聴きながら恐怖ミッションに挑戦します。約60分間の移動・探索が一体化した体験は、夜間の新たなエンタメとして、ナイトタイムエコノミーの推進やSNSでの話題創出につながる効果が期待されます。
参考:都市伝説タクシー
オイシックス・ラ・大地の子会社「とくし丸」と味の素が連携し、約23,000セットの「パルスイート®」顆粒スティックサンプルを154台の移動スーパーで無料配布しました。高齢者を主な対象とし、販売員が直接商品特徴を説明しながらサンプルを提供することで、商品を体験する機会を提供しました。
また、消費者の生の声をマーケティングに活用できる点も特徴で、双方向の訴求により、新たなブランド認知と購入促進が期待される施策でした。
参考:Oisix ra daichi|【とくし丸×味の素(株)】「パルスイート®︎」顆粒スティック約23,000セットを関東エリアを中心に無料配布 カロリーや糖類が気になる高齢者へ低カロリー甘味料を提案へ
「MOS50(モスフィフティ)」は、モスバーガー創業50周年を記念し、定番メニューをグレードアップした限定メニューをキッチンカーで販売する移動型プロモーションです。
アメリカ産アンガス牛の厚みあるプレミアムパティや、赤ワインやトマトペーストを加えたリッチなソースで特別感を演出し、SNSでの話題喚起を狙います。またブランドとの接点を創出し、限定感と体験価値の両立で、新たな顧客の関心と購入促進にもつながる効果的な施策といえるでしょう。
丸大食品が実施した「〜スンドゥブを食べて温まろう〜丸大スンドゥブキッチンカー」は、1,500杯のスンドゥブを無料試食提供した移動型プロモーションです。会場では「#丸大スンドゥブ」「#イベント」のSNS投稿キャンペーンを実施し、抽選で当選者には商品、参加者全員にオリジナルノベルティをプレゼントしました。
プロモーションによりブランド体験を通じた認知拡大とSNS拡散による話題の創出が可能となり、販売促進やブランド好感度向上につながったと考えられます。
参考:丸大食品|〜スンドゥブを食べて温まろう〜丸大スンドゥブキッチンカー
京葉線全線開業35周年記念「エキタグスタンプラリー」は、デジタルスタンプラリー型のプロモーションです。専用アプリを使用し、京葉線の全19駅および沿線8スポットでスタンプを収集でき、スタンプ獲得数に応じて歴代京葉線車両のイラストがアプリ内で獲得できることが駅を訪れる動機づけとなり、利用促進や地域への関心喚起に寄与する施策といえそうです。
「〜大人の遠足〜 新幹線貸切車両で行く特別な一日」は、JR東海の東海道新幹線貸切パッケージを活用し、東京〜京都間の移動時間を利用した移動型プロモーションです。内装をブランド仕様に装飾し、車内でのトークショーなど、非日常的な体験を提供しました。
目的地到着までの移動も参加者のエンゲージメントを高め、ブランド理解や愛着を深める施策といえます。
ここまで、体験型・参加型・移動型といったプロモーションイベントの企画例を紹介しました。実施の際は、目的やターゲットに応じて形式を選び、参加者の体験価値を最大化できるような設計を心がけましょう。本記事を参考に、魅力を伝えるプロモーほんイベントを検討してみてください。
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